+1(844)の国際電話から着信!どこの国で出たらどうなるか、なぜかかってきたのか調査
+1、+1844という電話番号から着信や留守電が残っており、怖いと感じている方も少なくありません。
日本の電話番号ではないことはわかるのですが、どこからなのか、どこの国なのか気になりますよね。
+1、+1844で始まる国際電話はどこの国なのでしょうか?
なぜかかってきたのか、電話の目的は?
出てしまったらどうなるのか、かけ直したらどうなるのかも気になるところです。
本記事では、+1、+1844の電話番号はどこからなのか、電話に出たらどうなるのかを検証しています。
目次
+1、+1844から電話がかかってくる
最近急増しているのが、+1、+1844等の電話番号からかかってくる国際電話。
不在着信もしくは留守電が残っており、心配になっている方もいるのではないでしょうか。
日本の電話番号の場合、070、080、090~といった形で電話番号が見えるので、+1がつくということは国際電話なのは確実です。
ちなみに日本の国際電話の場合、+81~から始まるので、どう見ても日本ではありません。
+1、+1844から始まる電話番号はどこの国?
明らかに日本ではない+1、+1844からの着信。
どこの国なのか気になりますよね。
国際電話に使用される番号は、大きな地理区分ごとに割り当てられたゾーン番号から始まります。
ゾーン番号を1桁目とし、その後に1〜2桁の数字が国ごとにそれぞれ定められているんですね。
今回であれば、+1がゾーン番号1桁目になります。
+1に割り振られているのは、アメリカ合衆国、カナダ、オセアニアなど。
オセアニアであれば、サイパンやハワイなどは「+1~」から始まります。
つまり、「アメリカ」や「カナダ」方面からの電話番号ということになります。
+1、+1844から始まる電話番号に出たらどうなるのか検証
+1、+1844がアメリカやカナダ方面の電話番号であることはわかったものの、海外に知り合いがいない方にとってはなぜかかってきたのか疑問ですよね。
気になるけど出るのは怖い、掛け直すのは怖い・・・という方もいるかと思います。
そこで、実際に出たらどうなるのか、かけ直したらどうなるのかを検証してみました。
※電話番号流出のおそれがありますので、かなり危険です。
絶対に真似しないでください。
電話に出てみる
まずは、+1、+1844の電話に出てみます。
電話に出てみると、以下の自動音声が流れ始めました。
NTTファイナンスより重要なお知らせです。
現在ご利用の電話回線にて未納料金が発生しているため、法的措置へ移行します。
オペレーターへお繋ぎする場合は「1」を押して下さい。
こちらの音声を載せたいのですが、うまく載せることができませんでした。
ちょうど同じガイダンスが流れる動画を見つけたので貼っておきます。
動画を見ていただくとわかるのですが、こちらは岐阜県の警察官個人の電話にかかってきたものになります。
内容は全く同じであり、動画で結論がでていますが「詐欺」なんです・・・。
※2023年に入り、NTTファイナンスを名乗るようになりました。
しかし、中には「中国語」で何を言っているかわからないケースもあり、パターンとしては複数あることがわかっています。
不在着信にかけ直してみる
もしも電話に出られなかった場合は、不在着信として残ります。
ただし、留守電を設定しているとメッセージが残されているんですね。
録音内容は電話に出たときと同じく、NTTファイナンスを名乗る自動音声ガイダンスが流れているのみ。
対人での録音ではありません。
かけ直してみると、同じく自動音声が流れます。
最終的にオペレーターへ繋ぐよう、「ガイダンス1」へ促されます。
ガイダンス「1」を押してみる
電話に出る、かけ直してみる、留守電を聞くといういずれのパターンも、NTTファイナンスの自動音声が流れるようになっています。
自動音声ガイダンスを聞いていると、最終的に「1を押してください」と案内されます。
試しにガイダンス中に「1」を押すとどうなるのか?も検証しました。
結論、人間のオペレーターに繋がったんです。
この時繋がるのは、日本語が話せる人であったり中国語で話しかけてくる人であったり様々です。
中国語であれば意味が分からず電話を切ってしまうところなのですが、日本語が話せる人だとかなり厄介。
名前や電話番号、住所などの「本人確認」をしてくるんです。
ここで個人情報を伝えると「本人確認が取れました」と言われます。
その後、未払い料金の支払い方法などの案内をされます。
コンビニで支払うよう言われ、身に覚えがないといってもなんだかんだと理由をつけてきます。
なお、今回は「架空人物」を自分で作った上で、偽名及び駅などの住所を少しいじって伝えています。
それでも「本人確認が取れました」というので、この時点で詐欺なことも確定です。
+1、+1844は「NTTファイナンス」を騙った詐欺電話
+1、+1844からの着信は「国際電話詐欺」であることがわかりました。
この手の詐欺は何年も前から横行しており、かなり進化しています。
以前までは謎の中国語しか流れなかったのですが、今や日本語で「NTTファイナンス」と名乗ってくるのです。
おそらく、AIなどの技術が進化したことにより、AIを使って自動音声を作っているのではないでしょうか。
今回の詐欺電話に関して、既に警察も「詐欺」と断言しています。
NTTファイナンスの公式ホームページにも注意喚起が出ているんですね。
NTTファイナンスでは、自動音声ガイダンスを用いて、未納である旨や法的措置に移行する旨の通知は行っていません。と記載がありました。
つまり、NTTファイナンスの自動音声ガイダンスは「詐欺電話」ということになります。
ちなみに、電話番号は+1、+1844だけではありません。
+28であったりと いろんな国際電話番号からかかってきます。
+1、+1844から電話がかかってきた理由
ここで気になるのが、なぜ自分の携帯番号にかかってきたのか?ということ。
国際電話がかかってくるなんて、どこかで個人情報が漏れているのか?と心配になった方も多いのではないでしょうか。
この手の詐欺は、基本的に電話番号を適当に入力して手当たり次第かけています。
あなたの電話番号も「適当に入力したもの」であり、たまたま繋がってしまったんですね。
ここで注意してほしいのが、一度でも電話に出てしまった、留守電が回ってしまった。
コール音が鳴ってしまった時点で「使用している番号」として認識されている恐れがあります。
そうなると、今後も国際電話の詐欺電話が色んな番号からかかってくる可能性が高くなってしまいます。
今までの国際電話詐欺であれば、ワンギリが多い傾向にありました。
しかし、ここ数年で手口はかなり巧妙になっており、今回のように自動音声ガイダンスかつオペレーターへ繋ぐよう促される、留守電まで残るようになっています。
しかも日本語で残っているというのが厄介ですよね。
録音が残っていれば不安に感じてかけ直してしまう人も多いので、ワンギリ詐欺よりも成功率は格段に上がるのだと思います。
+1、+1844から電話がかかってきた目的とは?
国際電話詐欺の場合、どうやって詐欺ができるのか気になりますよね。
今回のケースであれば、オペレーターに繋がせることが最初の目的です。
オペレーターに繋ぐことで、個人情報を聞き出すことができる可能性が上がります。
個人情報を聞いた上で、なおかつ未納料金を支払うよう指示もされます。
最終的な目的としては個人情報の収集、お金を振り込ませることなんです。
検証でも記述しましたが、適当な個人情報を伝えても「確認が取れました」といってきます。
確認なんて全くしておらず、個人情報を聞き出し、うまくいけばお金まで徴収できてしまうという手口なのです。
+1、+1844から電話がかかってきた時の対処法
もしも、+1、+1844から電話がかかってきた場合。
電話に出ない、かけ直さないようにしてください。
うっかり電話に出てしまった場合、すぐに電話を切ってください。
出ただけであれば、こちらに料金の請求が来ることはまずありません。
ただし、「使用している電話番号」というデータは残ってしまう恐れがあり、今後同じような電話がかかってくる可能性は高くなります。
もしも、オペレーターに繋げてしまった場合。
絶対に個人情報を伝えず、すぐに電話を切るようにしてください。
万が一個人情報を伝えてしまった・・・という方は、警察総合相談電話に相談しましょう。
「#9110」で繋がります。
あまりにも国際電話が増えたという場合は、電話番号を変更するのも1つです。
ただ、この手の詐欺は何年も続いているので、電話番号をかえても結局はイタチごっこだったりします。
電話番号は変えたくないという方は、電話帳に登録している電話番号以外を拒否する設定などもあります。
この設定をすれば、登録外からの着信は鳴りません。
ただし、デメリットもあります。
例えば、何か問い合わせて折り返しを待っている、就職活動をしており求人サイトに応募した等、どこかから電話があっても弾かれてしまうんですね・・・。
基本的には国際電話番号からの着信は出ない、かけ直さないようにし、状況に応じて電話番号の変更、着信拒否などの設定も検討してみてください。