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厚生労働省さんこんにちはという電話の目的を調査・検証してみた【+811、818、80、88など】

2023年6月24日頃より、謎の電話番号から「厚生労働省さんこんにちは」という、厚生労働省から電話がかかってくるようになりました。
厚生労働省からの電話にしては明らかに変ですよね・・・。

自動音声ガイダンスのようなものが流れ、突然中国語での案内が始まるため、戸惑っている方も多いのではないでしょうか。
場合によっては、海外の人向けの自動音声ガイダンスという可能性も0ではありませんが、本当に厚生労働省からの電話なのでしょうか?

もしも違った場合、この電話の目的はいったい何なのでしょうか?
本記事では、謎の電話番号からかかってくる「厚生労働省さんこんにちは」「重要な書類がありますので9を押してください」といった内容の目的を調査していきます。

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厚生労働省から電話がかかってくる

2023年6月24日頃より、厚生労働省を名乗る電話がかかってくるようになりました。
電話が出られない時は、留守電に残っています。

音声を載せたいのですが、うまく載せられなかったため、Twitterに投稿されている方のものを引用させていただきます。
もしも問題がありましたらご指摘ください。

怪しさ満点ですが、もしかしたら本物かもしれない・・・。
気になっている方も多いと思いますので、色々と検証していきたいと思います。

「厚生労働省さんこんにちは」電話の内容

まずは、厚生労働省から電話「厚生労働省さんこんにちは」の内容を確認してみます。

厚生労働省さん、こんにちは。
ここに重要な書類があります。
お問い合わせの場合は「9」を押してください、担当者が対応いたします。

ニーハオ~(中国語が流れ始める)

その後はエンドレス

どうやら、重要な書類があるそう。
担当者と話すには、ガイダンス「9」を押さないといけないようです。

その後、突然中国語が流れ始めました。
中国語がわからないため具体的に何をいっているのかはちょっとわからないのですが、もしわかる方がいましたら教えてください。

ちなみに、ガイダンスの番号は人によっては「10」で案内されることもあるようです。
筆者は1日に2~3回着信があり、出た時も留守電も同じ内容でした。

「厚生労働省さんこんにちは」電話は本物か検証してみた

突然中国語が流れるので、この時点で怪しいのは99%です。
しかし、もしかすると外国の方向けへのガイダンスという可能性もあるかもしれません。

そこでまずは、「厚生労働省さんこんにちは」が本物の厚生労働省なのかを、できる範囲で検証してみます。

電話番号を確認してみる

最も手っ取り早く確認できるのは、電話番号ですね。
かかってきた番号を見てみます。

いずれも「+80」「+811」など普段見ないような番号が並んでいます。
明らかに日本の電話番号ではないですよね。

ちなみに厚生労働省の電話番号は「03-5253-1111」。
どう見ても違うのは一目瞭然です。

+811といった番号は、いわゆる国際電話。
日本に電話する場合は「090」の「0」のかわりに「+81」をつけなくてはいけません。

国によって振り分けられている番号が異なるのですが、今回着信があった番号を調べても出てきませんでした・・・。
理由としては、スカイプなどの通話アプリを経由して国際電話をかけている可能性があるようです。

そもそも厚生労働省から電話が来ることがあるのか

電話番号が違う時点で、不審な電話の可能性はかなり高くなりました。

そもそも、厚生労働省から電話が来ることなんてあるのでしょうか?

厚生労働省というのは、社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上などの仕事をになう官庁です。
一般的になにかの用事で電話をかけてくるということは、まずありえません。

厚生労働省から電話が来ること自体おかしなことなんです・・・。

「厚生労働省さんこんにちは」電話は本物か問い合わせてみた

検証できる範囲で調べてみましたが、電話番号が違う、厚生労働省から電話が来ること自体おかしいという点では、今回の電話は99%不審電話の可能性があります。
しかし、1%の可能性が残っているのであれば、徹底的に確認すべきですよね。

そこで、実際に厚生労働省に電話をして、今回の件について問い合わせてみました。

お問い合わせ窓口
電話番号:03-5253-1111
受付時間:平日18時15分まで

Q.本日、厚生労働省を名乗る電話が来ました。
番号が違うようなのですが、何かあってのお電話でしょうか?
A.(一応個人情報は確認されます、電話番号など聞かれます)
こちらからお電話はしておりません。
Q.厚生労働省を名乗る詐欺電話でしょうか?
A.ただいま、多くの方よりお問い合わせをいただいております。
メール、SMSなどを始め、厚生労働省を名乗る詐欺が出回っており、ホームページにも注意喚起を掲載しております。
不審なメールや電話は対応せず、すぐに削除してください。

厚生労働省の返答としては、重要な書類があるという電話は行っていないとのこと。
また、仮に電話がある場合は携帯電話からかけることは絶対にないとのことでした。

これにより、「厚生労働省さん、こんにちは」電話は「詐欺」であることが確定しました。

「厚生労働省さんこんにちは」電話がかかってきた理由

結論から言うと、「厚生労働省さん、こんにちは」電話、着信は「国際電話詐欺」「ワン切り詐欺」です。

なぜ自分の携帯番号にかかってきたのか?
どこかで個人情報が漏れているのか?と不安に感じている方も多いでしょう。

国際電話詐欺というのは、基本的に電話番号を適当に入力して手当たり次第かけているだけです。
つまり、あなたの電話番号も適当に入力したものであり、個人情報が出回っているわけではありません。

ただ、電話に出てしまった、留守電が回ってしまった、コール音が鳴ってしまった時点で「使用している番号」とみなされ、業者間で出回ってしまう可能性はあります。

「厚生労働省さんこんにちは」電話の目的とは?

ここで気になるのが、「厚生労働省さんこんにちは」電話の目的はなんなのか?ということ。
振り込み詐欺やフィッシング詐欺に繋がるとは思えないですよね。

着信があったり、留守電が入っていた場合。
その履歴を見てかけ直すよう仕向けるのが国際電話詐欺の手口です。

なぜそれが国際電話詐欺に繋がるのか?ということになるのですが、国際電話は30秒数百円と非常に高額な通話料がかかるのをご存知でしょうか。
国内も国際もそうですが、かけ直すことでこちらに通話料が発生します。

この通話料を国際通話の業者が詐欺グループへ支払うことで、利益を発生させているのです。

詐欺というのは、振り込みやギフトコードなどを送るものが一般的ですが、そうでない手法が国際電話詐欺&ワン切り詐欺。
お金を振り込んでくれ!というわけではなく、かけ直しをさせて通話料を発生させることが目的です。

業者にも悪徳なところはたくさんあるので、詐欺グループと手を組んでいる可能性があるということです。

今回の場合だと、ワンギリではなく長い時間鳴らし続けてきますし、留守電にも録音が残ります。
通話の中で「担当者と話すには数字を押してください」と案内がありますが、ここがポイント。

担当者と話すためにガイダンスキーを押してしまうと、通話が繋がってしまうんです。
原則として着信があったものに出る分には、こちら側に通話料はかかりません。

しかし、こちらが応対したことにより、あちらには通話料がかかります。
この通話料をどこかに請求している可能性もありますし、もしくはかけ直させようという魂胆もあるのかもしれません。

また、使われている電話番号であるというリストに載ってしまう可能性もあります。

「厚生労働省さんこんにちは」電話に対応、かけ直すとどうなる?

「厚生労働省さんこんにちは」電話は、ほとんどの方が不審に思っているはずですのでかけ直す人はそうそういないでしょう。
しかし、興味本位というのも出てくると思います。
かけ直すとどうなるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

今回の場合だと、「担当者と話すにはガイダンスキーを押す」という案内があります。
本来なら絶対にやってはいけないことなのですが、Twitterで検証している方がいました。

繰り返しますが、絶対に真似しないでください。

内容を確認すると、呼び出し音が鳴ったあとにオペレーターのような方に繋がっています。
先程とは異なり、ちゃんと対人間の模様。

しかし、あちらから聞こえてくるのは中国語・・・。
何をいっているのかはわかりませんが、通話を引き伸ばすための手口なのでしょう・・・。

結論として、実際にガイダンスを押すと対人間と会話ができるというのがわかりました。

「厚生労働省さんこんにちは」電話が来た時の対処法

もしも「厚生労働省さんこんにちは」電話がかかってきた場合。
電話に出ない、かけ直さないようにしてください。

うっかり電話に出てしまった場合、すぐに電話を切ってください。

基本的に、国際電話詐欺はかけ直しをさせることが目的です。
しかし、場合によっては電話番号から個人情報を抜き取られる可能性もありますので、絶対に関わってはいけません。

興味本位でかけ直したり、ガイダンスキーも押さないようにしてください。

万が一出てしまった、ガイダンスを押してしまって不安・・・という方は、警察総合相談電話に相談しましょう。
「#9110」で繋がります。

以前は、ワンギリをしてかけ直させる手口が一般的でした。
その手法も効かなくなってきたのでしょうか、鳴らし続けるという手口に切り替えてきているようです。

詐欺師というのは、次から次へと新しい手法で仕掛けてきます。
少しでも怪しい!と思ったら、まずはブラウザで電話番号などが本物か調べる、またはその企業やサービス会社などに直接問い合わせるようにしてください。

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