差押最終通知(国税庁)のSMSメールを開いちゃった時の対処法
2023年2月に入り、SMS(ショートメール/ショートメッセージ)で「差押最終通知 未払い税金お支払いのお願い」のメールが届いているという報告が多数上がっています。
突然の差押最終通知に、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、差押最終通知 未払い税金お支払いのお願いというSMSメールは詐欺です。
厳密に言うと「国税庁の名前を使ったフィッシング詐欺」です。
しかし、最終通知、差し押さえという文字を見て、慌てて開いてしまった方もいると思います。
今回は、「差押最終通知 未払い税金お支払いのお願い」リンクを開いてしまった、開いちゃった時の対処法をご紹介します。
目次
差押最終通知SMSメールが届く
2023年2月に入り、「差押最終通知 未払い税金お支払いのお願い」というメールがSMSで届くようになりました。
税金が未払いだから差押するかもしれない、その最終通知という意味で不安になりますよね。
税金を払っていても、何か見落としたかな?と心配になった方も多いのではないでしょうか。
確定申告シーズンなので、焦ってリンクを開いてしまったという方もいるかもしれません。
差押最終通知のSMSは詐欺
結論から言うと、差押最終通知のSMSメールは詐欺です。
厳密に言うと、国税庁の名前を使った「フィッシング詐欺」と呼ばれるものです。
届いたSMSに書かれているURLをクリックすると、国税庁と書かれたページが出てきます。
※本当は開かないほうがいいのですが、今回は内容が気になる方もいると思いますので、十分に注意を払った上で開いています。
真似しないようにしてください。
番号だけでなく、金額なども書かれています。
税金未払いで有り得そうな金額を記載していますし、ホームページデザインも本物の国税庁とかなり似ています。
しかし、国税庁がSMSで連絡することはないです。
もしSMSが届いても、URLは絶対にクリックしないようにしてください。
国税庁のSMS偽物の見分け方
実は、2022年8月頃にも「国税庁」の名前を使ったフィッシング詐欺が話題になりました。
その時は、SMSの中に「国税庁」と名前まで入っていたので、騙されてしまった方もかなり多かったです。
SMSの内容が若干変わっているものの、差押最終通知という相手を不安にさせるような言葉は変わっていません。
この件について、2022年8月に国税庁のTwitterでも注意喚起が出ています。
ご注意ください!
「国税庁」をかたったショートメッセージ(SMS)が送信され、偽の国税庁ホームページに誘導する事例が発生しています。
国税庁・国税局・税務署からショートメッセージを送信することはありません。https://t.co/Y3xZHzW2rH#国税庁 #なりすまし #ショートメッセージ #注意喚起— 国税庁 (@NTA_Japan) August 10, 2022
国税庁の正しいURLは「https://www.nta.go.jp/」です。
そもそもURLも違いますので、絶対にクリックしないようにしてください。
リンクを開いてしまった時の対処法
差押最終通知が届いたことで、既にリンクを開いてしまった、開いちゃったという方もたくさんいると思います。
開いてから支払い方法などが出てきたために、何か変だな?と感じた方もいるかもしれません。
もしくは、わかっていても興味本位で開いてしまった方もいると思います。
リンクを開いてしまった場合、すぐにブラウザを終了してページを閉じるようにしてください。
間違っても、興味本位で何度もアクセスしないようにしましょう。
リンクを開いてしまったという状態なら、まだ間に合います。
フィッシング詐欺というのは、URLをクリックしたあとに情報を入力した、アプリなどをインストールしたあとに発生しやすくなっています。
つまり、リンクを開いてしまっただけであれば、個人情報を抜き取られる可能性は低いのです。
情報を入力してしまった場合
差押最終通知のリンクを開くと、金額や支払期限などが出てきます。
そのまま進めると、メールアドレス、氏名、電話番号などの個人情報入力画面が出てきます。
本物かと思い、入力してしまった方も中にはいるかもしれません。
入力してしまった方は、早急に「クレジットカード会社への連絡」「各種パスワードの変更」「メールアドレスの変更」をしてください。
クレジットカード会社には事情を話した上で、カードを一時停止、カード番号をかえてもらいましょう。
また、アドレスやパスワードの変更なども全て行うようにしてください。
あわせて「フィッシング110番」にも相談しましょう。
今後のための詐欺にあった時の対処法
最近は、docomo、楽天、Amazon、ヤマト運輸などあらゆる有名な企業の名前を使ったフィッシング詐欺が横行しています。
この手のフィッシング詐欺にあうと、様々な情報を抜き取られてしまう可能性があります。
■氏名・住所・生年月日・電話番号・勤務先などの個人情報
■クレジットカード番号
■銀行口座番号
■ショッピングサイトなどのID・PWアカウント情報
■SNSのアカウント情報
SNSは乗っ取られ、クレジットカードは不正利用される可能性があります。
間違って開いてしまった、情報を入力してしまった・・・という方は、フィッシング詐欺に関する相談窓口各種へ連絡をしてください。
■IPA(情報セキュリティ安心相談窓口)のホームページはこちら
思い当たる節がないものは、メールを削除して無視してください。
もしかして・・・と何か思い当たる節があるものに関しては、そのサービスの公式サイトなどで確認しましょう。
間違っても届いたURLから飛んで確認はしないでください。
必ずブラウザで検索し、公式サイトに直接アクセスするように癖をつけておきましょう。