ソフトバンクよりパケット通信料のお知らせメールは詐欺か検証
2023年8月12日頃より、「ソフトバンクより 現在ご利用中のパケット通信料が、40,000円を超えましたのでお知らせします。」という通信料のお知らせメールが届くようになりました。
記載されているアドレスや電話番号はソフトバンクのもの・・・。
しかし、メールアドレスを見てみると「e-tax@id.apple.com」となっており、本物なのか偽物なのかわからない・・・と不安になっている方もいるのではないでしょうか・
本物か偽物を見分ける方法は?
メールやリンクを開いてしまったらどうなるのか?
開いちゃった時の対処法は?
本記事では、e-tax@id.apple.comから届く「ソフトバンクより 現在ご利用中のパケット通信料が、40,000円を超えましたのでお知らせします。」が迷惑メール・詐欺メールなのかを検証。
さらに、開いてしまった、クリックしてしまった時の対処法をまとめています。
目次
ソフトバンクからパケット通信料のお知らせメールが届く
2023年8月12日頃より、「ソフトバンクより 現在ご利用中のパケット通信料が、40,000円を超えましたのでお知らせします。」というメールが届きました。
内容を確認してみると・・・。
<ソフトバンクより>
現在ご利用中のパケット通信料が、40,000円を超えましたのでお知らせします。
お客さまへの重要なお知らせ8月12日現在、8月分ご利用料金のお支払の確認がとれておりません。
My Softbankもしくは振込用紙でお支払いください。
8月12日迄にお支払いの確認がとれない場合ご利用を停止させて頂きます。既にお支払済みの場合はご容赦下さい。
下記内容をご確認の上、至急お支払いください。 万一、支払期日を過ぎると、弊社通信サービスのご利用を【停止】致します。
最終期限: 2023/8/12 (支払期日の延長不可)
お支払い金額:40000円
お支払い方法のご案内です。
1.My SoftBank
http://c.mb.softbank.jp/r?cmcd=4100030251
※Wi-FiまたはPCからアクセス下さい
2.コンビニエンスストア/ソフトバンクショップ
http://c.mb.softbank.jp/r?cmcd=4100030251
※Wi-FiまたはPCからアクセス下さい
パケット通信料に関するお知らせ
<ソフトバンクより>
<ソフトバンクより> ◆ご利用料金のお支払確認がとれないため、ご利用を停止させて頂いております。このままご入金の確認がとれない場合、ご契約を解除させて頂きます。既にお支払い済の場合はご容赦下さい。 ◆料金をお支払頂けないまま契約が解除されますと、他の携帯電話事業者においてもご契約頂けない場合がございます。 ●お問合せ先:TEL:0800-919-0157
どうやら、利用しているパケット通信料の支払い確認が取れていない模様。
8月なのに「8月利用分の確認が取れない」など色々と矛盾点やおかしな点はあるものの、公式のものと思われるURLや電話番号の記載に「もしかして本物かもしれない・・・」と思っている方も多いようです。
ソフトバンクよりパケット通信料のお知らせメールは本物か検証
今回、ソフトバンクから届いたパケット通信料のお知らせメール。
何となく怪しいと思いながらも、もしかしたら本物かもしれないし偽物かもしれないと判断に迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、本物なのか偽物なのか様々な観点で検証していきたいと思います。
※興味本位で検証するのは非常に危険です。
今回は、安全管理をした上で行っていますので真似しないようにしてください。
検証1:ソフトバンクを契約しているか確認する
「ソフトバンクより 現在ご利用中のパケット通信料が、40,000円を超えましたのでお知らせします。」というメールが届いた方は、そもそも「ソフトバンク回線を使っているか?」がポイントになります。
ソフトバンク回線を使っていないのに請求が来るはずがありません。
スマホはもちろん、インターネット(Wi-Fi等)でソフトバンクを利用していないのであれば、この時点で矛盾が生じるメールになります。
検証2:届いたメールの差出人を確認する
まずは、届いたメールを確認してみましょう。
メールが届くということは、必ず送信元が表示されるはずです。
確認する場合は、電話帳などに登録をしてみましょう。
差出人は「SoftBank」で、メールアドレスは「e-tax@id.apple.com」でした。
SoftBankからのメールにも関わらず、なぜかAppleのドメインが使用されています。
さらに、「e-tax」という国税電子申告・納税システムのアドレスを使用しており、この時点でおかしな話ですよね。
検証3:記載されている電話番号を調べてみる
次に、メールに記載されている電話番号を確認してみます。
記載されているのは「0800-919-0157」です。
ソフトバンクの公式サイトを見てみると・・・。
電話番号は本物のソフトバンクであることがわかりました。
これでは、100%偽物とは判断できません。
また、電話番号を検索した際に本物であることがわかったため、余計に不安を感じている方も多いかと思います。
検証4:記載されているURLを調べてみる
次に確認できるのは、記載されいるURLです。
お支払い方法のご案内です。
1.My SoftBank
http://c.mb.softbank.jp/r?cmcd=4100030251
※Wi-FiまたはPCからアクセス下さい
2.コンビニエンスストア/ソフトバンクショップ
http://c.mb.softbank.jp/r?cmcd=4100030251
ページを開いてみると、マイソフトバンクのログイン画面が出てきました。
最近の詐欺は、公式ホームページにそっくりなデザインも使用します。
そのため、URLを開いただけでは本物に見えてしまうケースも少なくありません。
しかし、今回は「URLさえも本物の公式ホームページのものが記載されている」ことがわかりました。
ちょっと見えづらいのですが、「https://id.my.softbank.jp/sbid_auth/type1/2.0/~」が公式ホームページと全く同じなのです。
通常、フィッシング詐欺というのはメールに記載されているURLは本物でも、アクセスするとURLが変わります。
今回の場合、クリックしたURLも公式ホームページに飛ぶため、本物なのか偽物なのか分からなくなってしまいました。
検証5:ソフトバンクに問い合わせてみる
いかにも怪しいメール、身に覚えがないメールについては、公式に問い合わせるのが1番確実な方法です。
そこで、ソフトバンクのカスタマーサービスに電話して確認しました。
結果として、8月12日~13日にそのようなメールは送信していない、「e-tax@id.apple.com」というアドレスはソフトバンクのものではないという回答をいただきました。
つまり、今回のメールはソフトバンクとは全く無関係ということになります。
ソフトバンクよりパケット通信料のお知らせメールはフィッシング詐欺
結論から言うと、ソフトバンクよりパケット通信料のお知らせメールは詐欺です。
厳密に言うと、ソフトバンクの名前を使った「フィッシング詐欺」と呼ばれるものです。
フィッシング詐欺の場合、多くはリンクを踏ませることが目的です。
公式ホームページに似たデザインを表示させ、個人情報を入力させて盗ませるのが最終的な目的。
場合によっては、ウィルスなどが仕込まれている可能性もあるかもしれません。
少しでも怪しいと思ったものは、むやみやたらにクリックせず、まずは調べてみることが大切です。
しかし、今回の場合は電話番号やURLが公式のものと一致していました。
いったいどこで詐欺ができるのか?ということになります。
あくまで推測にはなるのですが、メールを開かせて、使われているアドレスか確認している可能性があります。
メールを開いた場合、送信元で確認できている可能性があり、今後「使用されているメールアドレスである」と認識されて迷惑メールが増える可能性があります。
以下で、対処法をまとめていきますのでこちらも参考にしてください。
メール・リンクを開いてしまった時の対処法
ソフトバンクを名乗るフィッシング詐欺のメールについて、色々と検証してみました。
実際にメールが届いた方は、既にメールを開いてしまっているかと思います。
さらに、記載されているURLをクリックし、リンクを開いてしまった方もいるかもしれません。
メールを開いてしまった場合、メールを削除しましょう。
前述しましたが、メールを開いたことによって「使用しているアドレス」という何かしらの判別はされてしまった可能性があります。
今後、迷惑メールが増える可能性がありますので、少しでも怪しいと思ったメールは開かないようにしてください。
リンクを開いてしまった場合、すぐにブラウザを終了してページを閉じるようにしてください。
一応、URLは公式のマイソフトバンクに飛ぶものの、「https://id.my.softbank.jp/sbid_auth/type1/2.0/~」以降のアドレスが若干違っているんです。
万が一を考えて、ページはすぐに閉じるようにしてください。
今後のための詐欺にあった時の対処法
フィッシング詐欺というのはいろんな企業の名前などを騙ってきます。
詐欺メールも巧妙な文面や言い回しをしてくるため、何となく怪しいと思いながらも騙されてしまう方もいます。
もしもフィッシング詐欺の被害にあった場合。
個人情報が抜き取られる可能性があります。
■氏名・住所・生年月日・電話番号・勤務先などの個人情報
■クレジットカード番号
■銀行口座番号
■ショッピングサイトなどのID・PWアカウント情報
■SNSのアカウント情報
場合によっては乗っ取りに合う可能性もあり、非常に危険です。
LINEなどのSNSも乗っ取りにあうかもしれません。
もし、情報を入力してしまった・・・という方は、フィッシング詐欺に関する相談窓口各種へ連絡をしてください。
■IPA(情報セキュリティ安心相談窓口)のホームページはこちら
思い当たる節がないものは、メールを削除して無視してください。
もしかして・・・と何か思い当たる節がある、どうしても不安に感じた場合は、公式サービスに確認や問い合わせをしましょう。
この時、間違っても届いたURLから飛ばず、ブラウザで検索した上で公式サイトに直接アクセスするようにしてくださいね。
【番外編】e-tax@id.apple.comのメールについて
本記事の検証時、メールアドレスの確認を行いました。
この時、e-tax@id.apple.comのアドレスが使用されていたかと思います。
実は、e-tax@id.apple.comを使ったメールが横行しています。
先日は、Amazonの名前でメールが送られていました。
つまり、e-tax@id.apple.comから届くメールは「全てが詐欺メール」であるということになります。
e-tax@id.apple.comから届いた別パターンのメールも確認しておきたいという方は、以下のページを参考にしてください。
■e-tax@id.apple.comのAmazonメールは詐欺か検証
ほとぼりが冷めたら、また別の企業の名前を使ってくる可能性があります。
少しでも怪しい、身に覚えがないというメールは、記載されているURLを絶対に開かないようにしてくださいね。
40000円の請求がきました
Vプリカ購入しましたが 送り方がわかりません
本物だと思いますが、どうしたらいいですか
まず、Vプリカを送るのはやめてください。
パケット通信料の未払いをVプリカで払えというのはおかしな話なので、絶対に送らないで下さい。
今回、届いたメールの「差出人、メールアドレス」は確認されましたか?
ソフトバンクの公式窓口に問い合わせましたか?
まずは、ソフトバンクのお客様サポート0800-919-0157に電話して確認をして下さい。