三井信託銀行のご連絡SMSは詐欺!開いてしまったときの対処法
三井信託銀行から「お客様の直近の取引における重要な確認について」「お取引目的等のご確認のお願い」といったメールが届くという声があがっています。
電話番号に届くショートメッセージ(SMS)で届いているため、不安に感じた方も多いのではないでしょうか。
取引がある方だけでなく、取引がない方にも届いています。
なぜこのようなメールが届いたのか気になりますよね。
本記事では、三井信託銀行から「お客様の直近の取引における重要な確認について」「お取引目的等のご確認のお願い」が詐欺メール・迷惑メールなのか?
開いてしまった、クリックしてしまった時の対処法をまとめています。
目次
三井信託銀行からメールが届く
2023年5月に入り、三井信託銀行からメールが届くという声があがっています。
内容を確認すると、「お客様の直近の取引における重要な確認について」「お取引目的等のご確認のお願い」と記載されています。
厳密に言うと、「お客様の直近の取引における重要な確認について」は5月1日。
「お取引目的等のご確認のお願い」は5月2日に届いており、内容を少し変えて送信している模様・・・。
三井信託銀行を利用している方にとっては、何かあったのか?と不安になりますよね。
利用していない、利用したことがない方にとっては、知らないところで登録していたのか?個人情報が漏れているのか?と心配になったかもしれません。
三井信託銀行からのSMSはフィッシング詐欺
結論から言うと、三井信託銀行から「お客様の直近の取引における重要な確認について」「お取引目的等のご確認のお願い」のSMSは詐欺です。
厳密に言うと、三井信託銀行の名前を使った「フィッシング詐欺」と呼ばれるものです。
三井信託銀行の名前を使ってメールを送り、リンクを開かせようというのが目的。
リンクを踏むと、インターネットバンキングの番号やパスワードなどを入力する画面が出てきますが、それらの情報を盗むための詐欺メールなのです。
では、どういった点で詐欺メールと判断したのか?
詐欺という証拠を見てみましょう。
詐欺の証拠1:携帯番号から届いている
一番最初にできるのは、差出人の確認です。
今回の場合、SMSに届いていますが、よく見てみると携帯番号から届いています。
大事なお知らせを、大手の信託銀行が携帯番号から送ることは100%ありえません。
もしもそういったお知らせを送る場合は、きちんとした電話番号であったり、メールアドレスに届くのが一般的です。
ただし、メールアドレスに届くものも100%本物というわけではありません。
2023年4月には、メールアドレスに届くケースが多発しており、三井信託銀行とは全く関係のないアドレスが使用されていました。
メールアドレスは、ソフトなどを使えば本物になりすまして送ることも可能です。
差出人が公式と一致していたとしても、まずは疑うようにしてください。
詐欺の証拠2:URLが三井信託銀行のものではない
フィッシング詐欺は、URLをクリックさせて情報を入力させることが1番の目的です。
そのため、ほとんどのメールにURLが記載されています。
今回のメールに記載されているURLは、明らかに公式ホームページとは異なるものです。
まずは、URLが本物であるかを確認しなくてはいけません。
ただし!
公式ホームページのログインURLを貼っているケースもあります。
しかし、表示されているURLを見ると先程記載されていたものとは全く違うものに変わります。
なぜ?と思いますよね。
メール本文に記載しているURLはいわゆる「リンク名」のようなものであり、URLに対して名前をつけているんです。
その名前を公式ホームページのものにし、URLは全く別物にしていることもあるため、見た目だけで騙されないようにしましょう。
確認方法としては、ブラウザで公式ホームページを検索。
届いたURLを長押ししてコピーし、メモ帳などに貼り付けて確認、一致しているかをチェックしてください。
三井信託銀行公式からも注意喚起あり
三井信託銀行の名前を使ったフィッシング詐欺は、今に始まったことではありません。
数年前から様々な形式で迷惑メールとして横行しています。
フィッシング詐欺に関しては、三井信託銀行の公式ホームページでも注意喚起が出ているんですね。
※画像は公式ホームページのものなのでご安心ください。
2023年4月に届いている内容などがpdf形式で紹介されています。
こちらには、様々な形式のメール例も載っていますので、本物かどうか怪しいと思ったらまずは公式ホームページを確認しましょう。
メール・リンクを開いてしまった時の対処法
三井信託銀行から「お客様の直近の取引における重要な確認について」「お取引目的等のご確認のお願い」というメールが届いた方は、既にメールを開いてしまっているかと思います。
さらに、記載されているURLをクリックし、リンクを開いてしまった方もいるかもしれません。
メールを開いただけであれば、メールを削除しましょう。
リンクを開いてしまった場合、すぐにブラウザを終了してページを閉じるようにしてください。
興味本位で何度もアクセスしないようにしてください。
リンクを開いてしまったという状態なら問題はほとんどありません。
フィッシング詐欺というのは、URLをクリックしたあとに情報を入力した、アプリなどをインストールした場合にトラブルに繋がるケースが多いです。
つまり、リンクを開いてしまっただけであれば、個人情報を抜き取られる可能性は低いのです。
しかし、100%安全とは言い切れません。
クリックしてしまった場合でも、以下でまとめている「情報を入力してしまった場合」を参考にできることはやっておくようにしてください。
リンク先で情報を入力してしまった場合
今回の場合、インターネットバンキングのログイン情報の入力を求められます。
アクセスすると、公式ホームページとそっくりなページが出てきますが、URLが公式ホームページとは異なります。
※上記は公式ホームページを真似した偽物のホームページです。
メールに記載されているリンクを開き、情報を入力してしまった場合。
全ての情報が抜き取られたと考えてください。
万が一入力してしまった方は、三井信託銀行に連絡をし、インターネットバンキングの利用停止、新たに利用できるよう手続きをしましょう。
また、メールアドレスやパスワードの変更も行ってください。
アドレスやパスワードの変更などを行う際は、あらゆる箇所のパスワードを変えておくと安心です。
特に、パスワードなどを他のサービスでも使いまわしている方は早急に変えてください。
もしもクレジットカード情報まで入力してしまった場合は、クレジットカード会社にすぐ連絡してください。
カード番号を変更してもらうことで、不正利用を防ぐことができます。
今後のための詐欺にあった時の対処法
フィッシング詐欺というのはいろんな企業の名前などを騙ってきます。
詐欺メールも巧妙な文面や言い回しをしてくるため、何となく怪しいと思いながらも騙されてしまう方もいます。
もしもフィッシング詐欺の被害にあった場合。
個人情報が抜き取られる可能性があります。
■氏名・住所・生年月日・電話番号・勤務先などの個人情報
■クレジットカード番号
■銀行口座番号
■ショッピングサイトなどのID・PWアカウント情報
■SNSのアカウント情報
場合によっては乗っ取りに合う可能性もあり、非常に危険です。
LINEなどのSNSも乗っ取りにあうかもしれません。
もし、情報を入力してしまった・・・という方は、フィッシング詐欺に関する相談窓口各種へ連絡をしてください。
■IPA(情報セキュリティ安心相談窓口)のホームページはこちら
思い当たる節がないものは、メールを削除して無視してください。
もしかして・・・と何か思い当たる節がある、どうしても不安に感じた場合は、公式サービスに確認や問い合わせをしましょう。
この時、間違っても届いたURLから飛ばず、ブラウザで検索した上で公式サイトに直接アクセスするようにしてくださいね。