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荷物不在のSMSはなぜ届く?詐欺?クリックしてしまった時の対処法

知らない番号から、荷物不在のSMS(ショートメール)が来て不安に感じている方も少なくありません。
内容は非常に多岐に渡っており、共通しているのは「配達に伺ったものの不在だったので持ち帰りしている」という点です。

ショートメッセージ(SMS)で来たことから、なぜ自分の携帯電話番号に届いたのか気になりますよね。
どこかで個人情報が出回ってしまっているのでしょうか?
また、ショートメッセージで届く荷物不在のSMSは本物なのでしょうか?全てが詐欺なのでしょうか?

本記事では、SMSで届いた荷物不在のメールが詐欺メール・フィッシングメールなのかを検証。
さらに、開いてしまった、クリックしてしまった時の対処法をまとめています。

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荷物不在のSMSが届く事例が急増中

ここ数年、荷物不在のSMSが届く事例が多発しています。
この手のメールは今に始まったことではないのですが、通販で買物をする方が増えたことで以前よりも頻度が高くなってきました。

一度ショートメッセージが届くと、その後は多ければ1日に何通も、少なくても数日に1回は届くこともあります。
既に詐欺とわかっている方は無視していると思いますが、初めて届いた方にとっては色々不安なことが多いですよね。

荷物不在のSMSの種類

荷物不在のSMSは、内容が毎回微妙に変わっています。
最近のものだと、以下のような内容が届きます。

「お客様宅への配達に伺いましたが、不在でしたので、荷物を局でお預かりしています。」
「お届け先にお伺いしたところ、ご不在でした。再配達を行います。」
「お客様不在で荷物をお預かりし、再配達の手配が必要です。」
「配達時、お客様が不在でしたので、荷物を当社にて保管しております」

共通しているのは、いずれも配達したけど不在だったから持ち帰りしたという点。
中には再配達を促すような内容が書かれていることもあります。

上記の内容はあくまで一例であり、この他にも莫大な数の荷物不在SMSが存在しています。

荷物不在のSMSが届く理由

多くの方が気になっているのが、なぜショートメッセージに届くのか?ということかと思います。

ショートメッセージということは、自分の携帯電話番号が知られているということになります。
身に覚えがないショートメッセージって怖いですよね・・・。

一概には言えませんが、多くは携帯電話番号を適当に入力してランダム送信されているということ。
もちろん、何かしらのサイトを利用していて個人情報が漏れてしまった可能性も否めません。

一度のみならず何度も来るのは、開封されたかされていないか、使われている番号なのかそうでないのかなどをプログラムで判断している可能性があります。
使用されている番号とわかれば、リストに載せられて何度も送ってくるという感じですね。

この手のメールが一度届いてしまうと、その後は何度も届くようになるケースが多いです。
また、差出人も都度かわっているため、拒否してもいたちごっこなのが現状です・・・。

荷物不在のSMSをクリックしたらどうなるか検証

荷物不在のSMSは、何も頼んでいない方であれば思い当たる節がないので疑問が浮かびますよね。
逆に、ちょうど通販などを利用して荷物が届く予定の方であれば、もしかして・・・と思うかもしれません。

何となく怪しいと思いながらも、もしかしたら本物かもしれないし偽物かもしれないと判断に迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、荷物不在のSMSをクリックしたらどうなるのかを検証していきます。

※興味本位で検証するのは非常に危険です。
今回は、安全管理をした上で行っていますので真似しないようにしてください。

検証1:届いたメールの差出人を確認する

まずは、届いたメールを確認してみましょう。
メールが届くということは、必ず送信元が表示されるはずです。

今回はショートメッセージなので、電話番号が記載されています。
確認してみると、携帯電話番号から来ていることがわかるかと思います。

何度も届いている方はわかるかもしれませんが、毎回差出人の電話番号が違っているんです。

大型商品や代引でネット注文した場合、宅配業者によっては事前に連絡をしてくることはあります。
その際、社用携帯で掛けてくるので携帯電話番号から連絡が来ることが多いんですね。
そのため、配達人が違えば携帯電話番号が変わるのは可能性としては全然あり得るんです。

ただ、事前連絡がある場合は直接電話をしてきます。
もし不在だった場合は、不在通知がポストに入っていたり、公式LINEやメールアドレスに届くのが一般的です。

直接ショートメッセージで不在通知を送ることはありえません。

検証2:記載されているURLを調べてみる

次に確認できるのは、記載されいるURLです。
荷物不在のSMSには「http://t.co~」と短いURL記載されていることがほとんどです。

内容を確認しても、会社名などの記載がなくどこからの不在通知なのかわからないんです。
URLをクリックしないとわからないのは不自然です。

検証3:記載されているURLをクリックしてみる

では、実際にクリックするとどうなるのでしょうか?
これに関しては、毎回内容が変わってくるので必ずしもこのパターンとは限りません。

ただ、2023年11月以降の荷物不在SMSで多いのが以下のパターンです。
Androidとiphoneでクリックした先の情報が変わるんですね。

まずはAndroidの場合。
クリックすると、Chromeを更新してくださいというようなエラーが出ます。

その後、「有害なファイルがある」というポップアップとともに、怪しげなファイルダウンロードの画面に変わります。
驚かれるかもしれませんが、そもそも荷物不在の通知でこのような表示が出ることがおかしいですよね。

次に、iphoneの場合です。
クリックすると、App Storeのアカウントに問題があるというような内容が出ます。

その後、AppleIDの入力を求める画面が出てきます。
本物のようなページが出てくるのですが、こちらも絶対に入力しないでください。

なぜファイルのダウンロードが必要なのか?
AppleIDが必要なのか、不在通知に必要のないものを要求してくる時点でかなり怪しいですよね。

荷物不在のSMSが詐欺と断言できる理由

結論から言うと、不在通知関連のメールは詐欺です。

そもそも、Androidとiphoneでクリックした先の情報が変わる時点で変ですよね。
しかも、再配達のためにファイルのダウンロードやAppleIDを求めることはありえません。

前述しましたが、仮に配達業者から不在通知が入る場合は、必ずポストに不在通知が入ります。
もしくは、購入先のサービスから通知が来ることもあります。

直接連絡があるとしても、ショートメッセージで送ることはありえません。
必ず直接電話してきます。

これは、個人情報を盗むためのフィッシング詐欺メールということになります。
ファイルのダウンロードをすれば、乗っ取られる危険性があります。

荷物不在のSMS・リンクを開いてしまった時の対処法

荷物不在のSMSは100%詐欺です。
クロネコヤマトなどの公式ホームページなどでも注意喚起が出ていますが、SMS送信することはありえないのです。

しかし、実際に届いた方の中には既にメールを開いてしまっているかと思います。
さらに、記載されているURLをクリックし、リンクを開いてしまった方もいるかもしれません。

メールを開いてしまうと、使用している電話番号という認識をされてしまう恐れがあります。
今後、同じようなSMSが増える可能性がありますが、とりあえずメールはすぐに削除してください。

リンクを開いてしまった場合、すぐにブラウザを終了してページを閉じるようにしてください。
くれぐれもログイン情報などを入力しないようにしましょう。

AppleIDを入力してしまった時の対処法

荷物不在のSMSはクリックした先がいろんなパターンであると思います。

その中でもiphoneでクリックした際に、AppleIDの入力を求められた場合。
下記の画像は、ショートメッセージに届いたURLをクリックしたあとに出てきたものです。

下のURLを見てみると、明らかにAppleではないことがわかります。

AppleIDを入力すると、クレジットカードの情報入力を求められます。
既に購入している商品、もしくは代引きであったとしても再配達の手続きでクレジットカードの入力を求める配達業者はいません。

万が一AppleIDを入力してしまった場合は、早急にAppleIDを変更してください。
また、パスワードも変えておくことをおすすめします。

荷物不在のSMSの詐欺被害に合わないために知っておくべきこと

今回のようなメールは、フィッシング詐欺といいます。
フィッシング詐欺の特徴として、ログイン情報や個人情報を入力させる、ファイルのダウンロードをさせようとしてきます。

盗まれてしまう個人情報としては、
■氏名・住所・生年月日・電話番号・勤務先などの個人情報
■クレジットカード番号
■銀行口座番号
■ショッピングサイトなどのID・PWアカウント情報
■SNSのアカウント情報

などがあげられます。

フィッシング詐欺の多くは、ログイン情報などを入力させることが目的です。

今回であれば、AppleIDのログイン情報を入力すると、IDとパスワードが詐欺業者にバレてしまいます。
その情報を利用して、AppleIDにログインされ乗っ取りなどに合う可能性があるのです。

もし、情報を入力してしまった・・・という方は、フィッシング詐欺に関する相談窓口各種へ連絡をしてください。

フィッシング110番のホームページはこちら

IPA(情報セキュリティ安心相談窓口)のホームページはこちら

フィッシング対策協議会のホームページはこちら

思い当たる節がないものは、メールを削除して無視してください。

もしかして・・・と何か思い当たる節がある、どうしても不安に感じた場合は、公式サービスに確認や問い合わせをしましょう。
この時、間違っても届いたURLから飛ばず、ブラウザで検索した上で公式サイトに直接アクセスするようにしてください。

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