東京電力の「先月の料金が未決済のため~」は詐欺メールか問い合わせてみた
2023年12月19日頃より「【東京電力】先月の料金が未決済のため、間もなく電気の供給が停止されます。」というSMS(ショートメッセージ)が届いています。
東京電力を契約している方にとっては、引き落としができていなかったのか?と不安になる内容です。
一方で、東京電力を契約していない方にも届いており、個人情報が不正利用されているのでは?と不安になった方もいるのではないでしょうか。
東京電力の料金未払いショートメッセージは本物なのか?
詐欺メールではないか?
本記事では、「【東京電力】先月の料金が未決済のため、間もなく電気の供給が停止されます。」メールが詐欺なのか検証。
さらに、開いてしまった、クリックしてしまった時の対処法をまとめています。
目次
東京電力から先月の料金が未決済メールが届く
2023年12月19日頃より、東京電力から以下のメールが届くようになりました。
【東京電力】先月の料金が未決済のため、間もなく電気の供給が停止されます。
https://URL~~
内容を確認すると、先月の料金が支払われていなために電気が止まってしまうというもの。
電気は私たちにとって欠かせないライフラインです。
もし本当に止まってしまうのであれば大問題・・・!!
東京電力から先月の料金が未決済メールは本物か検証
今回届いた「【東京電力】先月の料金が未決済のため、間もなく電気の供給が停止されます。」というメール、不安になるような内容が書かれていますよね。
東京電力を使っている方にとっては、引き落としできていなかったのかと気になるかと思います。
しかしこのメール、東京電力を契約していない方にも届いており、なんだか怪しい・・・。
そこで、本物なのか偽物なのか様々な観点で検証していきたいと思います。
※興味本位で検証するのは非常に危険です。
今回は、安全管理をした上で行っていますので真似しないようにしてください。
検証1:届いたメールの差出人を確認する
まずは、届いたメールを確認してみましょう。
メールが届くということは、必ず送信元が表示されるはずです。
今回はショートメッセージで届いたので、電話番号を確認してみましょう。
記載されているのは携帯電話番号でした。
さらに、私の身内にも同じメールが届いていたのですが、電話番号が違っていたんです。
料金未払いという重要なお知らせがなぜ携帯電話番号から届くのか?
しかも電話番号が人それぞれ異なっているのも不自然です。
仮に本当に料金未払いだった場合、手紙で届くのが一般的ですよね。
検証2:記載されているURLを調べてみる
次に確認できるのは、記載されいるURLです。
メールには「http://punta~」と記載されており、東京電力の名前が見当たりません。
しかも、2つのメールを比較するとURLが違っているんです。
内容は同じなのに、URLが違うのは不自然ですね・・・。
検証3:記載されているURLをクリックしてみる
では、実際にクリックするとどうなるのでしょうか?
なぜか記載されているURLとは違うところに飛ばされていました。
しかもホームページが表示されない・・・。
この時点でかなり怪しいのがわかります。
検証4:公式ホームページで確認
この手のメールは、メールからのリンクを開くのではなく、グーグルなどで直接検索して入るのが確実です。
「東京電力」を自分で調べて公式ホームページにアクセスしてみました。
公式ホームページにアクセスすると、「当社を装った電気料金支払いを促す不審なメールについて」というお知らせがあるのを確認。
2023年1月に更新された情報であり、内容は少し違っていますが、料金未払いに関する詐欺メールについて書かれています。
検証5:東京電力に直接問い合わせてみる
現時点で詐欺の可能性はかなり高くなりましたが、1番確実なのは東京電力に問い合わせて聞くことです。
そこで、東京電力の窓口に電話をして事実確認をしてみました。
Q.12/19に料金未払いのSMSが届いたのですが、本物ですか?
A.SMSで料金未払いのお知らせを送ることはありません。
一応、お客様情報を調べると言われましたが、実は私の地域は東京電力ではないんです。
そもそも契約自体ないのでこの時点で詐欺だとわかっていましたが、念のため事実確認を行いました。
東京電力から先月の料金が未決済メールはフィッシング詐欺
結論から言うと、「【東京電力】先月の料金が未決済のため、間もなく電気の供給が停止されます。」メールは詐欺であることがわかりました。
典型的なフィッシング詐欺メールですね。
フィッシング詐欺というのは、個人情報を盗むことを目的としています。
この手のメールは、だいたいが公式ホームページに似せたものを作っており、ログイン情報やクレジットカード情報などを入力させようとします。
ここで情報を入力すれば、個人情報などが全て盗まれてしまう可能性があります。
メール・リンクを開いてしまった時の対処法
今回のメールはフィッシング詐欺のメールであることがわかりました。
しかし、気になってURLをクリックしてしまった方もいるかもしれません。
もしもリンクを開いてしまった場合、すぐにブラウザを終了してページを閉じるようにしてください。
今回であれば、エラーが出てホームページ自体は表示されませんでした。
ただし、アクセスしたという履歴は残ってしまう可能性があるので、今後、迷惑メールが増える可能性があります。
あまりにも迷惑メールが増える場合は、電話番号の変更も視野にいれないといけません。
どうしても不安な方は、相談窓口へ
間違えてクリックしてしまい、やっぱり不安という方もいるかと思います。
どこかに相談したい・・・という方もいるかもしれません。
フィッシング詐欺には、様々な窓口が用意されています。
不安な方は問い合わせてみてください。
以下にリンクを貼っておきます。
■IPA(情報セキュリティ安心相談窓口)のホームページはこちら
フィッシング詐欺は日々進化しています。
かなり巧妙なものも増えてきているので、少しでも怪しいと思ったものはクリックせず削除してください。
心当たりが何となくある・・・という場合は、メールに記載されているURLからではなく、必ずグーグルなどのブラウザで公式ホームページを検索した上で、お客様窓口などに問い合わせを行うようにしましょう。